2014年07月04日

JR北海道 安全優先のダイヤ改正(14年8月)

 4日、JR北海道は、8月30日にダイヤ改正を実施すると発表した。メンテナンス体制の強化を目的としたダイヤ見直しの一環で、最高速度の引下げとカーブ通過速度の抑制などを行う。

 最近全国的なダイヤ改正は3月に行われるが、各地域ごとの改正は7月や12月など一般に繁忙時前に少し余裕を持って実施するのが一般的である。今回のように観光シーズンも終わり、多客輸送時期が一段落する時期に実施するのも珍しい。

 というのも、一般にダイヤ改正というと高速化が目玉となるのであるが、今回は逆行して、スピードを犠牲にするということも影響しているかも知れない。その代わりに接続を改善し、乗り継いで長距離を移動する際のトータル所要時間が大きく伸びないよう見直しが行われる。

 一例でいうと、札幌〜帯広間の特急『スーパーとかち』は、最高速度を現在の130km/hから120km/hに引き下げ、同時にカーブの通過速度も抑える。これにより平均所要時間が現在より9分増えて2時間45分に。

 札幌〜稚内間の特急『スーパー宗谷』はカーブの通過速度を抑え、平均所要時間は2分増の5時間6分。

 札幌〜新千歳空港間の快速『エアポート』は最高速度を120km/hに引き下げ、所要時間が現在より1分長い37分になる。

 『スーパー宗谷』『とかち』で使用されるキハ261系気動車は、車体下の空気バネの空気量を調整し、車体を傾ける車体傾斜装置を採用している。これによりカーブでも速度を落とさずに走ることができる。今回のダイヤ改正では、車両や軌道への負担軽減と空気供給機器のトラブル防止を図るため、車体傾斜装置の使用を中止し、カーブでの走行速度を抑えるという。同車両の特徴とも言える振り子機能を封印してしまうのは勿体ないが、致し方ない。

 かつては優秀な技術力とメンテナンス力で安全化、高速化、快適化を実現してきたが、ここへきて、その信頼性が揺らぎ、今回の改正となるのは残念であるが、安全が最優先であるから経営判断としては評価したい。一方で更なる改善とメンテナンス強化で再び安心して高速運転が再開できる日が来ることを期待したい。

 ちなみに、国鉄時代から使用している711系電車30本は、今回のダイヤ改正で16本が721系電車に置き換える。残り14本も本年度中に順次置き換えられる。先月北海道を訪れた際、まだ各所で同系列を目撃し、意外とまだ残っているものだと思ったが、今なお現役で活躍できるというのも国鉄車両の優秀さを証明しているようである。

参考:JR北海道HP
posted by 城崎かすみ at 22:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 地域情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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